法務局から所有者不明土地についての「長期間相続登記等がされていないことの通知」が届きました。この通知は何ですか。
法務局は、所有者不明土地の利用の円滑化等に関する特別措置法に基づいて調査を行い、土地の所有者が亡くなっているものの、その後も長期間にわたり相続登記等がされていないことが判明した土地について、土地の所有者の法定相続人に対して相続登記をしてもらうために「長期間相続登記等がされていないことの通知」を送付しています。
登記簿の記録を確認しても所有者が直ちに判明しない土地や所有者に連絡がつかない土地を「所有者不明土地」と呼びますが、少子高齢化による人口減少に伴う土地利用ニーズの低下や都市部への人口集中による土地の所有権意識の希薄化を背景に、「所有者不明土地」は全国的に増加しています。
これらの「所有者不明土地」を放っておくと、今後相続が起こるたびに、ますます権利関係が複雑化し、相続した土地をすぐに売却したり有効活用することが非常に困難になりますので、この機会に是非相続登記の申請を検討されるようお勧めします。
「長期間相続登記等がされていないことの通知」には、田舎に亡くなった祖父名義の土地があることを、法定相続人である私に通知したと書かれています。
祖父の子である私の父や、父の兄弟姉妹も亡くなっています。
いとこは大勢いるのですが、私は何をしたらいいでしょうか。
「長期間相続登記等がなされていないことの通知」が届いた場合、あなたは対象土地の相続人の一人ということになります。
相続登記手続きを検討される場合は、通知に記載されている土地を管轄する法務局で、土地の登記事項証明書と、被相続人(この質問の場合は亡くなった祖父)の法定相続人の一覧図(法定相続人情報)を取得してください。
相続登記をする場合に必要となる戸籍一式(被相続人の出生から死亡までのものや、法定相続人全員の戸籍など。)が原則不要となり手続きが簡便になっていますが、法定相続人が複数いる場合は、対象土地を法定相続人(ご自分やいとこ達)間で誰がどのように相続するのか、話し合っていただく遺産分割協議等が必要となります。
ご自身での手続きが難しいと感じた場合は、相続登記の専門家であるお近くの司法書士にご相談ください。
長期相続登記等未了土地の解消に向けた取組(法務省)
通知の趣旨・目的や通知を受け取った後の相続登記の申請手続を紹介しています
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