やめたくてもやめられずにギャンブルを繰り返すギャンブル依存症という病気があります。
一度始めると資金が尽きるか閉店になるまでやり続け、さらにサラ金や親族、友人から借金をしてギャンブルを続けます。時には会社のお金を使いこんでしまうなど、犯罪行為に及ぶこともあります。
本人は心から反省して、もうギャンブルはしないと誓いますが、しばらくするとギャンブルを始めます。特に借金をしてギャンブルをしている場合は、借金を返すためにギャンブルをし、借金を膨らませていくということを繰り返し、多重債務に陥ってしまいます。
本人の意志の問題と捉え、非難や叱責をしたくなりますが、ギャンブル依存症は病気ですので治療が必要です。完治することはないといわれていますが、治療(精神科)することにより、進行を止め、回復する可能性もあります。
また、回復を目指すにはGA(ギャンブラーズ・アノニマス)という自助グループに参加することが有効だといわれています。自助グループとは、当事者同士で互いに助け合い、サポートし合うグループのことです。参加者は匿名で、自分の体験等を話し合いながら、他者との交流を通して癒されていきます。高知市内でも昨年7月から活動しています。(問合先 精神保健福祉センター 088−821−4966)
なお、本人に代わって借金の返済をすることは、問題を先送りにするだけで症状を進行させる虞があり回復にはつながりません。借金の問題は、司法書士などの法律専門家に相談して下さい。